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黄色いリボン、「記憶しよう」を流行で終わらせないために

 セウォル号沈没事件から2年が経った。未だに具体的な解決の道筋は見えていない。

 ※参考記事
 [ハンギョレ]
 「海洋水産部、セウォル号引き揚げも始めず特調委活動終了を通告」
  http://japan.hani.co.kr/arti/politics/24453.html

セウォル号

 2014年以降、黄色いリボンを目にすることが増えた。セウォル号沈没事件以後、被害者の多くを占めた当時の高校生たちに近い世代が中心となって、かれ/かのじょらを「記憶しよう」と身に着けるようになったものだ。

 これだけ情報通信が容易い現在においても、目の前で沈んでいく船の中の多くの人々を助けることができなかった。事件当日の大統領不在の謎の数時間、海洋警察の対応、現在までの真相究明を求める市民たちの声に応えようとしない政府。

 問題の核心に迫ろうとすれば、いつも力でねじ伏せる。

 いったい南朝鮮(韓国)社会はどうなっているのか?

 MARS感染拡大に関する政府の対応や、加湿器殺菌剤で多くの死者、被害者をだしたニュースは、私たちの記憶に新しいだろう。やはりそのようなことから、現政権への非難が集中していることが、4月に行われた総選挙でもセヌリ党大敗という形で明らかになっている。

 しかし、民衆は何を「記憶しよう」としているのだろうか?

 教科書の国定化を着々と進め実現させ、被害者不在の中で日本軍「慰安婦」問題を「最終的かつ不可逆的に解決」した現政府のトップたちだろうか。

 映画「国際市場で逢いましょう」が南朝鮮で記録的ヒットを受けたのも、このような社会の流れと相まってだろう。そこには簡単に見過ごすことのできないシーンがたくさんあった。朝鮮戦争で家族が離れ離れ、ベトナム戦争での韓国軍の被害、貧しかった国が今日の経済成長を遂げたというドラマ。

 明らかに過去の書き換えが進んでいると言っていい中で、私たちが「記憶しよう」とするものは何かをしっかりと認識しなければならない。

 ※参考記事
 [ハンギョレ]
 [社説]光州民主化闘争犠牲者を愚弄する全斗煥氏と朴槿恵大統領
  http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/24176.html

 そして、事件当事者たちは口々に言う。
 「私は何の関係もありません」と。

 現在、当時を「記憶しよう」とした人たちは何を思うのだろうか。民主化を勝ち取ったであろう若者たちは、どこに行ったのだろうか。血の教訓がしっかりと「記録」されていない中で、「記憶」し続けることの意味は大きい。
 1990年代初期の、日本軍元「慰安婦」被害者の「記憶」が社会を変えていく契機となったように。

 しかし、「記憶」は時に薄れ、時に大きく書き換えられてしまう。私たちは幾度となくそのような場を見てきたではないか。

 セウォル号沈没事件も、人々の「記憶」だけにとどまるのではなく、よりよい未来をつくっていく「記録」としてしっかりと刻まれるべきである。(明)

セウォル号闘い
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