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中長距離弾道ロケット「火星-10」発射実験の成功が持つ意味

 6月22日、朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)で中長距離弾道ロケット「火星-10」の発射実験が成功裏に行われた。
 23日発朝鮮中央通信によると、「火星-10」は、予定飛行軌道に沿って最大頂点高度1413.6㎞まで上昇飛行し、400㎞前方の予定された目標水域に正確に着弾したという。
 今回の実験では、朝鮮式弾道ロケットの飛行動力学的特性と安全性及び操縦性、新たに設計された構造と動力系統に関する技術的特性が確証され、再突入区間での前頭部の耐熱性と飛行安全性が検証された。さらに周辺国家への安全に些細なる影響も及ぼさなかった。

※参考記事
[朝鮮新報]「火星-10」発射実験成功/中長距離弾道ロケット、1,413.6km上昇
 http://chosonsinbo.com/jp/2016/06/24riyo-jjj01/

火星-10

 今回の発射実験について、米国はじめとする勢力は「国際的義務に反する挑発行為」(米国・アーネスト大統領報道官)、「わが国の安全保障に対する深刻な懸念」(日本・中谷防衛大臣)と口をそろえて非難し、国連安全保障理事会はまたも実験を非難する報道声明を発表した。
 
 しかし、今年に入り、米国は大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3」の発射実験を繰り返し行った。「ミニットマン」は許され、「火星」は非難されること自体が、きわめて理不尽なダブルスタンダードにほかならない。

※参考記事
[Record China]米軍が大陸間弾道ミサイルの発射実験を実施、ロシアや中国、北朝鮮に効力示す目的―米メディア
 http://www.recordchina.co.jp/a129996.html

 さらに、その裏では「史上最大規模」といわれた米「韓」合同軍事演習に飽き足らず、朝鮮に対する圧力を強めていた。
 「火星-10」発射実験前の6月17日、米国はグアム島の第8航空軍所属「B-52H」戦略爆撃機編隊を南朝鮮上空に飛ばし核爆弾投下演習を行う一方、13日には、「ミシシッピ」号核動力潜水艦を釜山港に引き入れ、いつでも朝鮮を核攻撃できる体制を整えた。

 しかし、非難声明や軍事演習、「史上最強の安保理制裁決議」が採択されても、朝鮮の核抑止力強化プロセスは止められなかった。「火星-10」発射実験は、経済建設と核武力建設の「並進路線」を進める朝鮮には「圧力」など通じず、むしろ米国の戦争挑発を無力化させている反証であるといえる。

 朝鮮は現在、人民生活の向上と経済建設に総力を挙げているが、未だ米国との交戦状態にあり、毎年軍事演習が繰り広げられるなど、「戦争でもない平和でもない」状態が続いている。そのような条件のもとで、戦争を未然に防ぎ平和的な環境をもたらすには、米国の核脅威に対抗できる能力が必要となる。だから、朝鮮は「敵対勢力の恒常的な脅威からわが祖国と人民の安全を保障するための自衛的措置」(6月24日、朝鮮外務省スポークスマン)として防衛力を強化する一方で、経済建設により一層拍車をかけているのである。

 「火星-10」発射実験を通じて、朝鮮の核能力が日増しに高まっているのとは裏腹に、米国の強硬路線がほころびを見せている事がより明らかになった。
 「わが共和国に対する米国の核の威嚇と制裁圧力策動が続く限り、それに伴うわれわれ式の自衛的対応措置も連続で講じられる」(6月24日、朝鮮外務省スポークスマン)と警告している。

 米国が対朝鮮敵視政策を放棄し、朝鮮半島からの米運撤退と平和協定の締結によって戦争状態に終止符を打つことが、今何よりも求められている。(崇)
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