留学同情勢ニュース

留学同が朝鮮半島情勢や在日同胞に関する記事を配信するブログです。

【ご案内】「『日韓合意』の破棄を求める12.28在日同胞学生行進」(12/28@東京・新宿)

 昨年の12月28日に、日本軍性奴隷(「慰安婦」)被害者の声を踏みにじり、法的賠償ではないわずかな金銭で、日本軍「慰安婦」問題を「最終的かつ不可逆的に解決させること」を政府間で勝手に取り決めた、いわゆる「日韓合意」が発表され、まもなく1年となります。

 「日韓合意」は当然のことながら、到底認めることも、許すこともできない暴挙です。

 同時に、朴槿恵政権はそれ以外にも、教科書の国定化に見られる歴史教育の軍事独裁時代への回帰、開城工業団地の閉鎖や米韓合同軍事演習の強行、THAAD配備、そして「日韓軍事協定」の締結など、朝鮮半島の平和的統一、東アジアの平和と安定に完全に逆行するあらゆることを行い、情勢を極度に悪化させました。

 このようなに民衆の声を無視し、歴史の発展の時計を逆に戻してきた朴槿恵政権は今、民衆の大きな怒りとともに退陣に追い込まれようとしています。

 留学同ではこの度、「日韓合意」の破棄を求めるために、大きな怒り込めて「『日韓合意』の破棄を求める12.28在日同胞学生行進」を行うことにしました。

 青年学生に限らず、多くの方々に是非ご参加をお待ちしております。

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「『日韓合意』の破棄を求める12.28在日同胞学生行進」

●日時:2016年12月28日(水) 午前11時30分集合

●場所:新宿・柏木公園
     (※新宿駅西口より徒歩5分)

●主催:在日本朝鮮留学生同盟 東京地方本部
     在日本朝鮮留学生同盟 西東京本部

1228行動(小)



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米国だけが深刻なのか?ヘイトスピーチ、ヘイトクライムの今

 前回の記事でも触れられたが、11月8日、アメリカで大統領選挙が行われた。メディアをはじめとした多くの人々の当初の予想を裏切りドナルド・トランプ候補が大統領選を制した。

トランプ

 これについて、日本の「報道」や「知識人」から懸念の声が上がっている。
 それもそのはず。トランプ氏は選挙活動期間にも様々な暴言を繰り返していた。

 出馬表明会見の時点で
 「メキシコ人は麻薬や犯罪を持ち込む」
 「メキシコ人は強姦犯」
 「メキシコとの国境に壁を作る」

といったとんでもない暴言を吐いている。

 また、
 「すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を拒否すべきだ」
 「イスラム教徒のデータベース登録を必ず実施する」

といった発言も行った。

 それだけではなく女性蔑視と取れる発言が暴露され、同じく共和党の女性候補に対しても
 「あの顔を見ろ。誰があんなものに投票するのか」
と言い放ち、民主党候補のヒラリー・クリントン氏に対しTwitterで
 「ヒラリー・クリントンが夫も満足させられていないならなぜアメリカを満足させられるのか」
と投稿。

 さらにトランプ氏が副大統領候補にあげているマイク・ペンス氏はLGBT(性的マイノリティ)差別政策に賛成を表明している。

 このようにマイノリティ蔑視発言、ヘイトスピーチを垂れ流していたトランプ氏の当選に後押しされてか、大統領選挙翌日からアメリカ各地でマイノリティに対するヘイトスピーチ、ヘイトクライムが横行する深刻な状況になっている。
 被害にあっているのは主にイスラム教徒、移民、黒人、民族的少数派、LGBTなどであるようだ。

※参考記事
 [BUZZAP]トランプ勝利からたったの1日、米国内ではマイノリティへのヘイトクライムが吹き荒れる事態に
  http://buzzap.jp/news/20161111-trump-supporters-hate-crime/

 ヘイトスピーチは「差別扇動」とも訳される。トランプ氏の選挙期間中またはそれより以前の発言がマイノリティに対する差別、犯罪を扇動しているのは明らかである。こういった事態に日本の「報道」や「知識人」は次々と懸念を表明しているのである。

 しかし、今回のアメリカに対する日本のこのような「懸念」が滑稽に見えて仕方ない。いや、怒りすら感じる。

 日本でもずいぶん前から全く同じではないか?「政治家」や「報道」、「知識人」によるヘイトスピーチや差別が新たなヘイトスピーチ、差別を生んでいる。とりわけ在日朝鮮人に対する敵視、差別政策は深刻な状況だ。それらを完全に無視し、アメリカばかりに批判の目を向けるのは全く納得のいくものではない。

 今年の東京都知事選でもトランプ氏の選挙期間と同じようにヘイトスピーチが垂れ流された。
 元「在特会」会長の桜井誠である。
 桜井は「政治活動の自由を保障」する憲法、「候補への暴行や演説の妨害など選挙の自由の侵害を禁じ、4年以下の懲役・禁錮か100万円以下の罰金を科す」公職選挙法を念頭に「選挙期間中は無敵だ」と宣言し「選挙演説」と称し差別的言説を繰り返した。また、京都朝鮮第一初級学校襲撃事件や徳島県教組襲撃事件の主犯として実刑判決を受けた西村斉なども「応援演説」として駆けつけ、有罪が確定し実刑を受けたにも関わらず反省の色を示さないばかりか、当時の事件を引き合いに出しおちょくる言葉を吐いていた。彼らがヘイトスピーチを垂れ流すために都知事選に臨んだということは言うまでもない。

※参考記事
 [毎日新聞] 選挙中は野放し 政治活動との線引き課題
  http://mainichi.jp/articles/20160904/k00/00m/040/081000c

在特会

 しかし桜井は約11万4千票という決して少なくない票を獲得した。

 政府が在日朝鮮人に対する差別的政策を撤回し、このようなヘイトスピーチの対策に乗り出さなければこの11万4千票という数字はどんどん大きくなり更なるヘイトスピーチ、ヘイトクライムを生み出す事態になりかねない(いや、何度も言うようにすでにその方向に日本の社会全体が向かっていってしまっている)。

 このような状況に対し次のようなニュースも。

 11月2日、徳島県教組襲撃事件で最高裁は在特会の上告を退け、会員らの行動は「人種差別的思想の表れで強い非難に値する」「リンチ行為としか言いようがない」と指摘、日本も加入する人種差別撤廃条約上の「人種差別」にあたるとして、賠償額を一審・徳島地裁が命じた約230万円から436万円に増額した二審・高松高裁判決が確定した。

※参考記事
 [朝日新聞] 在特会の県教組抗議は「人種差別の現れ」 高松高裁判決
  http://www.asahi.com/articles/ASJ4P6QCWJ4PPLXB00V.html

 [朝日新聞] 徳島県教組で罵声、在特会への賠償命令が確定
  http://www.asahi.com/articles/ASJC24T0YJC2UTIL02L.html

 また、ネット上のヘイトスピーチについてのニュースも入ってきている。YouTubeとTwitter上の差別的書き込みが個人の申し立てにより削除された。

※参考記事
 [神奈川新聞] ユーチューブも差別動画削除
  https://news.nifty.com/article/domestic/society/12152-212049/

 そもそもヘイトスピーチとは何か?

 人種差別、民族差別撤廃に取り組む師岡康子弁護士は著書『ヘイト・スピーチとは何か』の中でヘイトスピーチ、ヘイトクライムを「人種、民族、性などのマイノリティに対する差別に基づく攻撃」とした上で、マイノリティとは
①一国においてその他の住民より数的に劣勢な集団で、
②被支配的な立場にあり、
③国民の残りの人たちと異なった民族的、宗教的または言語的特徴を有し、
④自己の文化、伝統、宗教または言語を保持することに対して、連帯意識を黙示的であるにせよ示しているもの
としている。
 特に②から「沖縄の米軍に対するヘイトスピーチ」、「日本人に対するヘイトスピーチ」と言った頓珍漢な言説は意味をなさない。

 ここまで見てきたように、日本内での差別的政策、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムを棚に上げアメリカを批判するおかしな状況は、差別を差別と考える感覚の無さが大きく関わっているのではないだろうか。我々は日本内の差別状況、ヘイトスピーチ・ヘイトクライムの被害・加害状況を訴え続ける必要がある。

 奇しくもトランプ氏の当選により、ヘイトスピーチ・ヘイトクライムとそれに対抗する声が同時に高まってきている。「日本はアメリカとは違う」という声に敏感に反応し闘っていこう。(翔)

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朝米非公式接触と米国大統領選

 朝鮮と米国が10月21~22日、マレーシアのクアラルンプールで非公式対話をしたと報じられた。報道によれば、朝鮮側は外務省の韓成烈外務次官と国連代表部の張日勲大使が、米国からはロバート・ガルーチ元朝鮮核問題担当大使、ジョセフ・デトラニ元国家情報局長(DNI)傘下不拡散センター所長が出席し、朝鮮の核・ミサイル問題や平和協定の締結、米国の次期政権の対朝鮮政策などについて話し合われたという。
 会談終了後、張大使は「懸案を全て話した」と述べ、米国側も「一部で進展があったように思う」と話した。

朝米


 ※参考記事
 [中央日報]朝米がマレーシアで非公式対話
  http://japanese.joins.com/article/921/221921.html

 [日本経済新聞]北朝鮮次官ら元米当局者と会合終了 「懸案話した」
  http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM22H5A_S6A021C1000000/

 [ハンギョレ新聞]朝米、米大統領選挙後に備えて「非公式の探索的対話」
  http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25469.html

 にもかかわらず、南朝鮮(大韓民国)の外交通商部は「民間レベルのトラック2対話であり、米国政府とは関係がないと聞いている」と接触の意義について過小評価した。
 その南朝鮮当局がしてきた事と言えば、「強固な韓米同盟」や時代錯誤的な「北崩壊論」を叫びながら、THAAD(高高度防衛ミサイル)配備、開城工業団地の閉鎖、「脱北」の呼びかけなど、南北関係を対決と反目の時代へと逆戻りさせてきた。米国のパートナー、いや、忠実な手先にまで失墜した朴槿恵政権。「同盟関係はゆるぎない」としきりに言いつつも、米国が対話姿勢を見せたことで主人(米国)に見放されたのではないか、と内心では相当焦っているのだろう。

 ※参考記事
 [NEWSIS]제재·압박 속 北美 접촉, 우리 정부 소외 우려 해소책은(朝鮮語記事)
  http://www.newsis.com/ar_detail/view.html?ar_id=NISX20161023_0014468865&cID=10304&pID=10300

 「民間レベル」とはいうものの、今回の接触に参加したロバート・ガルーチ氏は「朝米基本合意文」(1994年)を締結した際の米国側首席代表であり、ジョセフ・デトラニ氏は「9.19共同声明」(2005年)が採択された時の朝鮮核問題担当大使を務め、両者ともかつての朝米交渉において主動的役割を果たした人物たちである。この事実だけをとっても、今回の非公式接触の意義は大きいのではないか。
 まずは水面下での交渉を行い、オバマ政権もしくは次期大統領が朝鮮との本格的な対話を見据えていると考えても不思議なことではないだろう。

 当初は「朝鮮の指導者と会う用意がある」と発言したオバマ大統領であったが、実際は「戦略的忍耐」の名の下、朝鮮に対する圧迫と制裁を強化し早期崩壊を待つ政策をとってきた。
 振り返れば、オバマ政権期に、朝鮮は度重なる軍事演習や制裁から自国の尊厳と自主権を守るための核武力と経済建設の「並進路線」を打ち出し、今年に入って「両弾一星」(原爆と水爆、人工衛星)を保有したことで、いかなる帝国主義勢力も太刀打ちできないほどの政治・軍事強国へと変貌していった。それどころか、強固な自立的民族経済に基づき目まぐるしいスピードで経済発展を成し遂げている。結果的に「戦略的忍耐」政策は朝鮮の核抑止力強化を進めさせ、朝鮮と米国の力の構図が完全に変えてしまったのである。このような事実からして、やはり朝鮮には武力による威嚇でなく対話を通じた解決方法しかないと悟ったのかもしれない。

 さて、11月8日の米大統領選挙は当初の予想を覆し、共和党のドナルド・トランプ候補が制し第45代大統領に就任することとなった。トランプ次期政権がどのような対朝鮮政策を打ち出すのか、早くも気になるところである。今までのインタビューや遊説の過程で、「金正恩委員長と対話する用意がある。彼と対話することに、何の問題もない」「北と絶対対話しないとするのは、愚かなこと」と、対話にも言及している点からすれば、対北政策においても対話へと転換する可能性も考えられる(反面、逆のことも発言しており、期待は禁物なのは言うまでもない)。

 ※参考記事
 [조선의 오늘]《트럼프충격》으로 보는 《한국》의 정체성
  http://www.dprktoday.com/index.php?type=2&no=11611

 だが、米国大統領が誰であろうと朝鮮が米国に平和協定を結び朝鮮半島の平和と安定を目指す方向性に変わりはない。トランプ大統領が非公式接触の結果を基に、賢明な対朝鮮政策を立案し朝鮮半島の平和と安定のために働きかけることを望む。(泰)

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南朝鮮政治を動かすクェムル(怪物)の正体

 以前から南朝鮮(大韓民国)では、朴槿恵(パク・クネ)大統領の不正に関する疑惑が持ち上がり、様々なメディアが報道していた。

※参考
 [民族時報]【論説】朴政権の政経癒着-権力型不正が表面化
  http://www.korea-htr.org/jp/1271_1280/1279jp_08_lonseol.html

 そして、10月24日(月)、その不正の重要人物として挙がっていた崔順実(チェ・スンシル)氏なる人物に、朴槿恵大統領の演説文などや国政に関わる機密文書が事前に流出されていたという報道がスクープされたのである。

写真①

 それを受けて10月25日(火)、朴槿恵大統領自ら国民に対し
 「私としてはよりきめ細かな対応を目指し、純粋な気持ちでしたことだが、その理由にかかわらず、国民の皆さんにご心配をおかけし、心痛を与えたことを申し訳なく思っている。国民の皆様に深くおわび申し上げる」
 といった、機密文書などを事前に流出していた事実を認め、謝罪を表明した。疑惑が事実となった今、南朝鮮社会は大きく揺れている。

写真②

※参考
 [ハフィントンポスト]韓国のラスプーチン」朴槿恵大統領を陰で操る謎の女性・崔順実氏とは?
  http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/25/who-is-choi-sun-shil_n_12644096.html


 この一大スキャンダルは、崔順実氏に朴大統領の重要な文書が事前に漏洩、添削されていたことだけでなく、その裏で巨額の金が動き、公務員の人事を操る権力までも与えたことに関する疑惑にも大きな説得力を持たせる形となった。

 朴大統領就任後、創造経済、開城(ケソン)工業団地閉鎖、国定教科書制定などプロセスを経て、立案、宣言、推し進められてきた政策たちは、誰による誰のための政策だったのかを私たちの目の前に見せてくれているだろう。
 また日本でも、昨年12月の日本軍「慰安婦」問題に関する日韓「合意」や韓米日3角同盟を強化するための具体的な処置としての「THAAD(高高度防衛ミサイル)配備」と「韓日軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)の締結を揺るがす可能性があるとして、この事態を憂慮している。

※参考
 [留学同情勢ニュース]THAADミサイルの在韓米軍配備について
  http://rhtjnews.blog.fc2.com/blog-date-201608.html

 [留学同情勢ニュース]日本軍性奴隷制に関する屈辱的「韓日合意」について
  http://rhtjnews.blog.fc2.com/blog-date-201602.html

 政界と経済界の癒着、それを上手く隠して民衆の批判をそらすメディア。
 今後、この責任を誰がどのように負うのかに注目が集まっている。
 
 崔順実氏には、職権乱用権利行使妨害(共犯)、詐欺未遂の容疑での逮捕状が裁判所に請求された。以後、崔氏の逮捕の可否は3日午後3時ごろに始まる裁判所の令状審査後、夜遅くに決定する見通しだそうだ。

※参考
 [聯合ニュース]朴大統領親友の逮捕状請求 職権乱用などの容疑=韓国検察
  http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2016/11/02/0800000000AJP20161102003500882.HTML

 一方、朴槿恵大統領は、ここに来て新たな首相と副首相、国民安全処長官の人事案を電撃的に発表した。

※参考
 [ハフィントンポスト]追い詰められた韓国・朴槿恵大統領、電撃的に首相交代を発表 「奇襲内閣改造」に野党反発
  http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/01/park-geun-hye-change-pm_n_12763642.html?ncid=engmodushpmg00000004

 これは、国会の半数以上を占める野党の反発だけでなく、より一層民衆の反感を買うだろう。朴政権に対する民衆の怒りと不満が限界を越えて噴き出している現在、もはやかのじょに用意されているのは大統領の椅子ではないはずだ。

 朴大統領にどのような制裁が下されるのか、そしてこれからの南朝鮮社会がどのように立ち上がっていくのかが、今後の朝鮮半島問題における大きなカギとなるだろう。

 朴大統領退陣の日はそんなに遠くはないかもしれない。しかし、それだけでは政府樹立からずっと居座り続けるクェムル(怪物)を倒すことはできないであろう。
 この機に、この事態に関わった人々に対するしっかりとした清算がなされなければならないと共に、民衆の意に沿った形での制度的改革が求められるだろう。

 そして、もう一度南朝鮮社会で強行されてきた政策の見直し、外交における立場の再考をしていかなければならない。

 ピンチはチャンスと言うが、クェムル(怪物)を倒すチャンスはまさに今かもしれない。(明)

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「JUST KOREA-朝鮮半島の山々は連なる」を観て思う

 朝鮮半島の山脈を縦走したニュージーランド人の写真家、ロジャー・シェパード氏の写真展、「JUST KOREA ― 朝鮮半島の山々は連なる」を見た。

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 朝鮮半島を南北に貫く山脈「白頭大幹(ペクトゥデガン)」の風景を、平和や統一への願いを込めて紹介する写真展で、京都の大谷大学韓国・朝鮮文化ゼミの主催のもと行われた。(現在も、東本願寺隣の、しんらん交流館にて実施中。10月31日まで。)

 「白頭大幹」とは、白頭山から始まり金剛山、雪岳山、太白山、智異山へ至る約1700mの山脈のことをいう。

 北から南まで、朝鮮半島を貫く一つの山脈としての白頭大幹の写真はどれも美しかった。しかし同時に、朝鮮半島の「分断」について考えさせられる。

 「日本に住む私たちは、朝鮮半島の分断についてどれほど知っているでしょうか。」

 「分断の悲劇とは、分断されている悲劇だけでなく、その悲しみに向き合わせない悲劇の構造のことです。」

 主催者の一人である、鄭祐宗氏のコメント。

 美しくのどかな白頭大幹の風景とは対照的に、朝鮮半島には現在も平和は訪れていない。当事者である朝鮮民族は分断以来、自由に南北を行き来できない状態にある。それは、在日朝鮮人においても同様である。一つに連なった白頭大幹にも境界線が引かれている。

 金剛山の写真を見ながら、南北関係が良好な時期には、毎日、何百・何千人という人が、南から金剛山観光に訪れたという話を思い出した。今は2008年の李明博政権成立後、保守政権による対北圧迫政策のもと、中止されたままである。韓国政府による在日朝鮮人に対する圧力・脅迫もますます強まっている(前々回記事「『大韓民国』旅券の発給に関して①参照http://rhtjnews.blog.fc2.com/blog-entry-55.html)。

 分断の原因・責任とは?

 美しい山々を見ながら、感動すると同時に、その山の中で闘った朝鮮人たちの姿を想像する。日本による侵略・植民地支配に対して、朝鮮戦争期における祖国解放戦争を闘った朝鮮人たちの姿を。

 朝鮮の山々には日帝・米帝によって踏みにじられた歴史があり、現在でも、南には米軍が居座り、親米傀儡政権、日本と共に、共和国に向けて軍事的・経済的圧迫を強化し続ける。

 なぜ祖国が分断しているのか。なぜ一つに連なった白頭大幹に境界線が引かれているのか。祖国分断を当たり前の事実として受け入れ、分断を固定化させた思考をしてしまってはいないか。

 自分たちの平和・自由・尊厳の問題であるにもかかわらず、祖国分断に向き合きあわせない悲劇の構造に抗うためにも、まずは認識から始めなければならない。

 外勢により分断を強いられた歴史を克服し、祖国の統一を目指すべきであると改めて感じた写真展だった。

 鄭祐宗氏のエッセイも素晴らしく、是非一度ご覧いただきたい。(貴)


【関連記事】

「One Korea Photography」
http://www.onekoreaphotography.com/

[京都新聞]「朝鮮半島貫く山脈、自然美と平和想い写す 京都で展示会」
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20161018000049

[朝鮮新報]ロジャー・シェパード「JUST KOREA ― 朝鮮の山々は連なる」を観て/朴敦史
http://chosonsinbo.com/jp/2016/10/1019ib-2/

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